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卵巣がんの悪化にIL-34が関与していることを発見

卵巣がんの悪化にIL-34が関与していることを発見

がんの進行スピードに関連する

2019年12月24日、北海道大学遺伝子病制御研究所、聖マリアンナ医科大学、滋賀医科大学医学部、神奈川県立がんセンターの共同グループは、インターロイキン-34(IL-34)が卵巣がんの進行を早める一因であることを発見した。

卵巣がんに罹り、外科的手術や抗がん治療を行った後に再発した患者において、IL-34の発現が高確率で起こることが確認されている。

なお、IL-34ががん細胞によって産生されるが、この状況になると体内のがんを攻撃するキラーT細胞が減少することも分かってきた。

卵巣がんの進行度とIL-34の量は比例する

卵巣がんは、婦人科がんで2番目に死亡する確率が高いものであるが、初期は自覚症状がほとんど無いためがんと診断された場合は、進行しているケースが多い。

治療に際しては、外科手術や抗がん剤による治療が行われるが、再発率が高いことも特徴となっている。

今回の研究では、この再発率の高さに注目し、がん細胞から産生されるIL-34の量は、ステージが1や2の患者に比べ、ステージ3や4の患者のほうが多いことが分かってきた。

加えて、抗がん剤治療後に再発した細胞では、元の原発巣よりIL-34の発現が高くなる傾向にあり、抗がん剤に抵抗性を示したがん細胞がより活性化することも明らかになっている。

抗がん剤が悪性度を高める結果に

今回の研究では、外科手術や抗がん剤で根絶したと思われたがん細胞が、より活性化するという結果が得られた。

せっかく長い治療期間を経て、退院しても、何度か再発を繰り返すことが確認されたということは、患者にとっても一生付きまとう問題になってしまう。

これらを解決し、再発根絶を達成するためにも本研究がより進められることが望まれる。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

北海道大学
https://www.hokudai.ac.jp/news/2019/12/il-34.html

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