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弘前大とライオン、口腔内検査システムの実証実験結果を発表

弘前大とライオン、口腔内検査システムの実証実験結果を発表

健康診断の項目に含まれないことが多い歯科健診

2019年11月8日、国立大学法人弘前大学とライオン株式会社は、新たに開発した歯科健診プログラム「口腔内検査システム」(以下、同検査システム)の実証実験を共同で行い、口腔状態が改善されることを確認したと発表した。

企業や自治体等で実施される集団歯科健診の口腔内検査では、一般的に、歯科医師により行われるが、検査に係る時間や費用等の問題により、歯科健診が健康診断の項目に含まれないことが多い現状だ。

このようななか、同社は、より手軽に口腔内を検査できるシステムの構築を目指して、同検査システムの開発を進めており、2017年度および2018年度厚生労働科学研究費補助金(生活習慣病・難治性疾患克服総合研究事業)を用いて同共同研究を実施した

なお、同検査システムは、多項目唾液検査システム(以下、SMT)と質問紙調査、および口腔内カメラを活用した簡便な歯科健診だ。

また、SMTとは、「歯の健康」、「歯ぐきの健康」、「口腔清潔度」に関する唾液の6項目(むし歯菌、酸性度、緩衝能、白血球、タンパク質、アンモニア)を5分間で測定する検査システムである。

共同研究結果の概要

同実証実験では、弘前市職員80名を対象とし、2018年7月の初回健診時と6ヵ月後健診時の調査結果を比較した。なお、健診当日に検査結果を受診者にフィードバックし、検査結果に基づく口腔保健指導を行った。

この結果、プロケア(歯科医院等での口腔ケア)は、「歯科医院での定期健診受診者数」が約1.6倍に、「歯科医院等での歯みがき指導を受けた経験者数」が約1.3倍に増加した。

また、セルフケア(自分で行う口腔ケア)は、「平日の歯みがき回数」では、3回以上歯をみがく人が約1.2倍に、「歯間ブラシまたはデンタルフロスの使用頻度」では、毎日もしくは時々使用する人が約1.3倍に、「デンタルリンスの使用頻度」では、週に1~2回以上使用する人が約1.5倍に増加した。

一方、受診者の口腔状態について、初回健診と6ヵ月後健診で比較したところ、「歯肉の出血」等の歯周病検査項目に改善が見られ、SMT唾液検査結果は、歯ぐきの健康に関する検査項目である「白血球」(少ないほど健康状態が良い)の改善が確認された。

さらに、口腔保健指導について、「口腔内カメラ画像(歯科医師による口腔ケア指導コメント付き)」に良い影響を受けたと答えた受診者が65人(81%)、「唾液検査(SMT)」が59人(74%)、「プロケア・セルフケアに関する教育講話」が55人(69%)となった。
(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

ライオン ニュースリリース
https://lion-corp.s3.amazonaws.com/

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