おいしさの見える化技術や生産流通研究を行うMCアグリテック研究所設立

国際的な課題である食料の安定供給に取り組む

2019年9月9日、キャスレーコンサルティング株式会社は、マクタアメニティ株式会社(MAC社)と共同で「MCアグリテック研究所」(MCAL)を設立したことを発表した。
人口爆発、地球温暖化といった社会環境と気候変動に対し、安定した食料・農産物の供給は世界にとって重要な社会課題となっている。
一方、途上国においては農産物の安定生産に多大なコストが消費されており、有害な化学肥料や違法な栽培形態などが問題視されている。また、生産と消費のミスマッチから、膨大な農産物が廃棄され、農家の貧困も重大な問題とされている。
これら問題は、SDGs(持続可能な開発目標)「ゴール2:飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」にも掲げられ、世界が取り組むべき課題として認識されているものだ。
これらの世界的な課題(グローバル・イシュー)に対し、日本発の最先端テクノロジーを用いたプロトタイピングを行い、その研究成果を産業界および学会に共有することで、市場の創出(経済的価値)と社会課題の解決(社会的価値)を、同時に実現することを目的としてMCALは設立されたという。

日本の様々な先端技術を活用

MCALはMAC社が保有するAI(人工知能)・IoTを活用した「農産物のおいしさの見える化」技術と、弊社がインドで展開する流通・マーケティング技術「Reward Eagle」プラットフォームを組み合わせ、農産物のビッグデータ化と生産から流通に至るSCM(サプライ・チェーン・マネジメントシステム)を含めた最適な資源配分、土壌や水質改善を含めた生産のサーキュラー化等についての研究を行う。
日本の先端技術を途上国へ輸出し途上国の特に農村、地域政府における産業創出に貢献することで、消費者が安全でおいしい野菜・果物を食べられること、および農村の家計の改善をはかる。
今後は、他製品及びサービスでの実証実験のほか、日本の大学、政府機関等との取り組みを加速させ、インドでの実証後、アフリカ・中近東・東南アジア等で同様の課題を抱える地域への横展開を考えているという。
また、今回の研究期間は最大3年間とし、研究成果を公表することで産官学の連携を促進し、グローバル・トライセクターおよびマルチステークホルダーへの裨益と、先述のSDGs(持続可能な開発目標) 「ゴール2」へ貢献することを目指している。
(画像はホームページより)

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キャスレーコンサルティング株式会社 プレスリリース
http://pressrelease-zero.jp/archives/146159