糖尿病境界域者を簡便に判定 新スクリーニング法を開発
糖尿病境界域者の簡易スクリーニング方法
<背景>
糖尿病は生活習慣病の中でも患者数が多く、発症前段階である「糖尿病境界域」の人々を早期に特定することは、予防医療において極めて重要です。しかし、境界域者を効率的に抽出する方法はこれまで限定的でした。
<発明内容>
今回発明された「糖尿病境界域者のスクリーニング方法」は、空腹時簡易血糖値・年齢・性別 (必要に応じてBMI) を説明変数とし、境界型かどうかを目的変数とするロジスティック回帰モデルを構築。その偏回帰係数を用いることで、対象者が糖尿病境界域にあるかを推定できます。従来の検査に比べ、簡便かつ低コストで精度の高いスクリーニングが可能となります。
【公開番号】特開2024-59214(P2024-59214A)
【発明の名称】糖尿病境界域者のスクリーニング方法
<今後の展望>
オルトメディコは、本スクリーニング方法を食品・サプリメントの臨床試験や生活習慣病予防の研究に活用し、医療・食品業界のパートナー企業との共同研究を進めてまいります。また、アウトカム開発事業を通じて、社会課題の解決に資する新しい評価指標や診断補助法の創出を目指します。
株式会社オルトメディコについて
株式会社オルトメディコは、食品・サプリメント分野に特化したCROとして、ヒト臨床試験の企画・実施から解析、機能性表示食品の届出支援、モニター募集、研究会運営まで一貫してサポートしています。科学的根拠に基づく「安全」と「機能性」の証明を使命とし、適正価格かつ高品質なサービスで企業と研究者を支援しています。
【用語解説】
・糖尿病境界域 (境界型)
糖尿病と診断されるほどではないが、正常値より高い血糖状態を指す。将来糖尿病を発症するリスクが高い。
・スクリーニング方法
多数の人の中から、特定の状態やリスクを持つ人を抽出する方法。病気の早期発見に役立つ。
・空腹時簡易血糖値
一定時間 (通常8時間以上) 食事を摂らずに測定した血糖値。糖尿病や境界域の判定に用いられる。
・BMI (Body Mass Index, 体格指数)
体重と身長から算出される肥満度を示す指数。肥満や生活習慣病のリスク指標として広く用いられる。
・ロジスティック回帰モデル
統計学の手法の一つ。ある条件 (説明変数) から、事象が起こる確率 (目的変数) を予測する。今回は「血糖値や年齢・性別」から「糖尿病境界域であるかどうか」を予測。
・偏回帰係数
統計モデルの中で、それぞれの要因 (血糖値や年齢など) が結果にどれだけ影響しているかを示す数値。
・CRO (Contract Research Organization, 開発業務受託機関)
医薬品や食品の臨床試験を、製造企業などから受託して企画・実施・解析を行う専門機関。
株式会社オルトメディコ
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