GFRPの面内せん断特性評価を行う背景
FRP(Fiber Reinforced Plastics : 繊維強化プラスチック)は強化繊維とマトリックス樹脂から構成される複合材料である。一次構造材に用いるFRPの強化繊維は、異方性の顕著なガラスロービングやカーボンストランドなどの連続繊維材料が適用される。しかしながら、FRPで一般汎用材料として用いられるのは、既定の繊維長にて切断後、ランダムに配向されたガラスチョップ繊維からなるガラスマットを強化繊維にしたFRPである。当該材料の構造部材への適用が進んでいることから、シミュレーションニーズも高まっている一方、これらの計算に必要な材料特性を評価した事例は少ない。シミュレーションの一つである応力解析には引張や圧縮だけでなく、異方性を考慮したせん断モードでの弾性率やポアソン比といった物理特性を把握することが不可欠であるが、現段階ではこれらのデータを取得できていない。この状況を踏まえ、ガラスマットと不飽和ポリエステルをそれぞれ強化繊維、マトリックス樹脂としたGFRPについて面内せん断特性を取得する。
GFRPの面内せん断特性評価を行う目的
ASTM D5379に基づきDouble V-notch型試験片を用いたGFRPの面内せん断試験を行い、強度、0.2%オフセット強度、弾性率、破断ひずみ、ポアソン比のデータを取得する。
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株式会社FRPカジ
https://rd.frpkaji.co.jp/