エルコムが第5回「ジャパンSDGsアワード」受賞。

地産地消エネルギー循環モデルで海洋流出防止

株式会社エルコム(本社:北海道札幌市、代表取締役:相馬 督)は、12月24日、首相官邸において、岸田内閣総理大臣を本部長とするSDGs推進本部より、第5回「ジャパンSDGsアワード」における特別賞を受賞した。
e-PEPシステムを通じて、有効活用が困難な漂着プラスチックや企業から排出される汚れや複合材など使用済プラをその場でクリーンエネルギーとして活用する、域内プラスチック循環モデルの構築することで海洋への流出防止及びマイクロプラスチック化抑制を行う取り組み。海ごみゼロ、CO2排出抑制を目指して取り組んでいるクリーンオーシャンプロジェクト2050の一環。

地産地消のプラスチックエネルギーモデルについて

海岸に漂着するプラごみ、企業から出るプラごみ、どちらも有効活用が進んでいない。その原因は複合素材であることや、汚れのため、技術面やコストなどハードルが高いことにある。e-PEPシステムはそういった、有効活用がされていないプラスチックを地域(排出企業)のエネルギーとして、現実的に有効活用するシステム。これにより、化石燃料の使用量を抑え、環境負荷を最小限に抑える「地産地消のプラスチック=エネルギーモデル」の構築を目指している。このモデルはこれまでの大型熱回収モデルとは違い、エネルギー変換効率が非常に高く、運搬が不要なので、リサイクル工程の最小化、化石燃料の削減により年間でスギの木2万本のCO2吸収量に相当する290t-CO2の環境負荷低減が見込まれる(※)。すでに対馬市では漂着ごみが、札幌市の大手スーパーでは回収した食品トレーなどが、その場のエネルギーとして有効利用され、化石燃料削減に貢献している。 ※専門機関による分析結果。
今後はこのモデルを通じて、分散してプラスチックの有効活用を行い、地域や島内のエネルギーを確保するだけでなく、体験型SDGsツーリズムによる地域の活性化や、参加者へのプラスチックごみに対する意識向上など、様々な波及に向けて、地域の自治体や関係団体、協力企業と計画を進めている。
また、生産から使用後の有効利用までのサプライチェーン全体で新たな循環モデル構築も展開中だ。

プレスリリースーSDGsアワード受賞20211224.pdf

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