今回の「PMX」Version6.4 へのバージョンアップに関する概要とポイント
◎多言語マニュアルの改訂に力を発揮する、文節や単語単位まで実施可能となる部分翻訳機能
原文のトピックと翻訳対象言語のトピックのそれぞれのコンテンツ部分に対して翻訳対象箇所を指定することで、差分翻訳を行えるようになりました。原文トピックと翻訳対象トピックの任意の該当箇所を指定することで、文節や単語単位での部分翻訳も可能です。また、翻訳対象言語トピックの対象箇所にダミーテキストを入れた上で部分翻訳対象箇所として指定することで、原文トピックの改訂に合わせた形で翻訳対象言語トピック内の該当箇所の差分翻訳を行うことが可能となります。
◎複数言語の用語登録と変数対応が強化、変数は単語に限らず文章も利用可能
言語ごとに変数として用語設定を行うことが可能となり、各トピックのコンテンツ内に動的な変数を複数セットで設定・挿入する機能が強化されました。これにより、コンテンツを言語や状況に応じて柔軟に差し替えることができ、より効率的に複数言語のコンテンツ管理が実現できます。言語コード別に記載された用語情報をCSVファイルでアップロードすることで、トピック内の指定箇所が変数として自動的に置き換えられます。この機能を活用することで、複数言語コンテンツの一元管理や更新作業の簡素化が可能となり、運用効率の向上やヒューマンエラーの削減にもつながります。用語や変数に用いることが出来る情報は、従来は単語のみとなっていましたが、本バージョンでは単語に限らず、文章単位でも用語や変数として使用可能となりました。
◎HTMLマニュアルもさらに充実、インラインフレーム(アイフレーム:iframe)機能の強化
インラインフレームとしてiframe形式でHTML内に別のHTMLを埋め込んだコンテンツは従来のPMXでも出力可能でしたが、埋め込むことができるコンテンツに一部制限があったため、今回のバージョンアップからは、インラインフレームで埋め込むための要素情報において、フリー入力を可能としました。これにより、今まで要望が高かった、YouTubeをはじめとする様々な外部コンテンツをインラインフレームとして埋め込んだHTMLコンテンツをPMXから出力することが可能となりました。
◎編集機能を強化、ディレクターやライターだけではなく、すべての利用者の利便性とセキュリティを向上
2要素認証機能によるセキュリティ向上や、コメント機能における添付ファイルの付与が行えるようになりました。また、素材一覧で表示されるフォルダ内にある素材表示のソートを行うことが可能であるほか、マップとトピックの一括リビジョンアップやバージョンアップが可能となりました。PDF出力機能においては、ヘッダーとフッターへの出力対象が拡大いたしました。
マニュアル用CMS製品「PMX」とは?
DTPソフトやMS Wordを使った属人的な手法ではなく、Webブラウザのみで分業化を実現する、画期的な国産のマニュアル用CMS製品です。複雑な多言語マニュアルの改訂運用も、コンテンツの部品化と共通化により再利用率とクオリティを向上させます。変化に強いXMLデータベースで一元管理することにより、PDF組版とHTMLのWebマニュアルをワンソースで出力可能です。制作業務のカイゼンによる効率化と配信スピード向上・翻訳コストの削減や、改訂時のヌケモレ防止による品質向上を実現します。
◎分業化
役割分担で属人化から脱却、コンテンツ再利用率も向上!
MS WordライクなWebエディタで分担作業とコンテンツの再利用率が向上し、属人的な制作フローから脱却できます。
◎多言語化
AI翻訳でリーズナブルに複数言語展開!
コンテンツの部品化と再利用により、複雑になりがちな多言語マニュアルの改訂運用と品質向上を実現します。
◎組版と電子化
ワンソースからHTMLマニュアルとPDFを一括出力!
コンテンツをXMLで一元管理しているため、HTML形式による電子マニュアルと自動組版によるPDFをワンソース出力できます。