凸版印刷、製造現場での危険行動をVRで体感する「安全道場VR」を製作

安全に関する体感教育ができる施設へ行くことなく安全教育の受講が可能

2019年11月14日、凸版印刷株式会社は、さまざまな危険行動をVRで体験することで、効果的な安全教育を行うことができるVRコンテンツ「安全道場VR」(以下、同VRコンテンツ)を製作し、製造業向けに提供を開始すると発表した。
製造業の生産現場においては、AIやIoTなどを活用した製造プロセスの高度化や省力化が進む反面、危険要因が見えにくくなって、従業員の危機意識が薄れてしまう問題が生じている。
このような課題に対処するため、同社は、安全に関する体感教育ができる施設「トッパングループ安全道場」(以下、同施設)を2010年に開設して以来、社内外の研修において活用されてきたが、さまざまな安全教育を受講するには、手間暇を掛けて、同施設に通う必要があった。
このようななか、同VRコンテンツを活用することで、同施設に足を運ぶことなく安全教育を受講できることとなった。

「安全道場VR」の概要

同VRコンテンツは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用意するだけで、実際に起こりうる労働災害を簡単に体験できる労働災害を再現した全7つのコンテンツを収録してある。これらは、同社のVRコンテンツ製作の知見や、同施設の運営ノウハウを活かして製作されたものだ。
同VRコンテンツのなかで、「カッター作業」では、身近にある刃物の危険性や労働災害が起きる原因を効果的に学習でき、「機械稼働」では、稼働中の機械に触れることの危険性をリアルに体感することで、清掃時に徹底するべき安全行動の大切さを学習できる。
また、「高所作業」では、本来は複数人で行うべき高所作業を一人で行ってしまい、脚立や梯子を正しく安全に使用しなかった場合の危険性、「エアーブロー清掃」では、エアーホースを使用した後に正しく残圧処理を行わないことの危険性を学習できる。
さらに、「可燃性溶剤火災」では、静電気処理を適切に行わないことの危険性、「機械点検」では、機械内部に異常が発生し点検を行う際に注意するべき事項を学習し、「機械清掃」では、機械を停止せずに作業を行うことの危険性を体感できる。
(画像は凸版印刷ニュースルームより)

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凸版印刷 ニュースルーム
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