三井化学、軟包材のマテリアルリサイクル実証試験を開始

廃プラスチックの削減が大きな社会課題

2019年11月15日、三井化学株式会社は、食品包装に代表される軟包材を対象に、廃プラスチック削減に向けたマテリアルリサイクルの実証試験(以下、同実証試験)を開始したと発表した。
廃プラスチックの多くは「使い捨て」されており、利用後、環境中に流出して海の生態系に甚大な影響を与える海洋プラスチック汚染問題などが深刻化しており、その削減が大きな社会課題となっている。
このようななか、同社は、軟包材分野における廃プラスチック削減に取り組むこととなった。

マテリアルリサイクル実証試験の概要

同社グループが得意とするポリオレフィン樹脂・フィルム製品の最大用途が軟包材分野であり、同実証試験では、フィルム加工・印刷工程で発生する廃プラスチックを再資源化し、軟包材用のフィルムとして再利用する。同実証試験は、全国グラビア協同組合連合の協力を得て、2019年8月より開始したとのこと。
さらに、印刷済みフィルムをロールtoロールで洗浄・印刷除去する技術を導入し、軟包材向けの安定した品質の再生樹脂を確保し、再度フィルム原料として循環利用する技術を、2020年1月に検証するとしている。
(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

三井化学 ニュースリリース
https://www.mitsuichem.com/jp/release/2019/2019_1115.htm