居住空間による感情変化を検証する
2019年11月13日、日本電気株式会社(NEC)と大和ハウスグループの大和リース株式会社が共同で、オフィス環境の改善に向けた検証を行うと発表した。
NECの「NEC 感情分析ソリューション」を利用活用し、大和リースの空間商品「VERDENIA(ヴェルデニア)」で過ごした際の感情変化について検証するものである。
この検証により、オフィスで働く人たちが、心地良い環境で仕事ができるようになると考えられる。
仕事を違う空間で行うことで起きる感情変化
「NEC 感情分析ソリューション」は、NECと名古屋市立大学が共同で進めており、クラウドサービスとTDKのウェアラブルデバイスを組み合わせたシステムである。
リストバンド型デバイスを腕に装着し、心拍数の変動をリアルタイムで収集分析することで、人間の感情の変化をスマートフォンなどで可視化することが可能。
大和リースがリラックスとコミュニケーションを目的とし提供する空間サービス、「VERDENIA(ヴェルデニア)」においての感情の変化を測定検証することで、どのような効果があるかを検証する。
室内に植物を配置し自然の音を流したり、木製の家具を置くことでのリラックス効果が確認されているため、今後はオフィスへの導入が検討されるであろう。
働き方改革の一環として
近年ブラック企業に代表されるように、劣悪な職場環境による体調不良や精神疾患が社会的に問題となっており、企業は働き方改革を推進するようになってきた。
一方、従来からの無機質なオフィスが、メンタル不調を引き起こすと言う考えもあり、職場環境を変えようとする動きもある。
この実験検証により、リラックスし生産性が上がる職場環境がどのようなものかが明確になるであろう。
(画像はプレスリリースより)