稼働時に二酸化炭素などの排出ガスを出さない電動化建機
2019年12月9日、日立建機株式会社(以下、日立建機)は、バッテリー駆動式ミニショベルの試作機(以下、同試作機)を開発したと発表した。
地球温暖化による気候変動や海面上昇などで災害の発生や食糧不足などさまざまなリスクの発生が懸念されており、その原因の1つとして考えられている二酸化炭素を減らす取り組みが各方面で進められている。建設機械業界においても、稼働時に二酸化炭素などの排出ガスを出さない電動化建機に対する期待が高まっている。
しかしながら、バッテリー駆動式の電動化建機を実用化するには、バッテリーの充電時間が長く稼働時間が短いうえに、価格が高いことや寸法が大きいために機械全体が大きくなる傾向にあるなどの課題があった。
このようななか、同社は、急速な市場の立ち上がりが予想される電動化建機の技術を確立するために、同試作機を開発したとしている。
バッテリー駆動式ミニショベル試作機の概要
同試作機は、狭小地でも作業効率の良い後方超小旋回型ミニショベル(5 tクラス)をベースとしており、バッテリー電源と商用電源を併用できる特長がある。
また、バッテリー・システムを小型化して、従来のモデルと同等のサイズで収まり、長時間稼働できる技術的なめどがついたとのこと。
なお、同試作機の寸法は、全長5,520mm・全幅2,000mm・全高2,530mm、機械質量は4,910kgで、モーター出力が33kW、バッテリー容量が39kWhである。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
日立建機株式会社 プレスリリース
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