街頭広告モデル創出や街づくりを支援するAI画像解析ソリューションの販売開始

デジタルサイネージなどの街頭広告の効果を測定

2020年2月12日、富士通株式会社は、街頭広告の視聴人数や人物属性(性別・年代)をもとに、広告効果を測定するAI画像解析ソリューション「FUJITSU Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance V3」(以下、同ソリューション)を、広告事業者や広告主、あるいは駅・空港・大規模施設などの施設管理者向けに販売を開始すると発表した。
同ソリューションは、2016年10月に初版の販売を開始して、セキュリティ関連機関、交通インフラや企業などに採用されており、2018年5月には、AI技術により人物の服装特徴や車種・メーカー・車型・色などを判別する検知機能を拡充させ、解析結果をAPIで提供するするなど、機能強化を図ってきた。
今回は、広告業界の長年の課題だった街頭広告の価値測定を実現するため、広告投資効果の分析や、広告視聴数を把握可能な機能を拡充した。

「FUJITSU Technical Computing Solution GREENAGES Citywide Surveillance V3」の特長

「視認測定」機能では、デジタルサイネージや看板広告付近に設置したカメラ映像から、群衆の視認方向を測定し、広告視聴数・視聴時間や視聴率を算出できる。この際、人物が小さく、顔の正面が映っていない群衆でも、個々の視認方向を検出できるが、個人を特定することはない。
このような機能の適用例としては、「広告視聴数の把握可能なデジタルサイネージ」、「街頭・駅・空港・ショッピングモールなどに設置されたデジタルサイネージや看板の誘導効果の測定、あるいは人流の最適化」、「覗き込みなどの不審行動の検知による、安心・安全の強化」などがある。
また、「属性(性別・年代)推定」機能では、街中で群衆がランダムに行き交うような状況で、髪型や服装などの全身特徴から、群衆の性別・年代を推定できる。
このような機能の適用例としては、「来場者の属性に応じた案内や広告表示などを実現するインタラクティブサイネージ」や「駅・空港・ショッピングモールなどでの、プライバシーに配慮した来場者の属性分析」などがある。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

富士通株式会社 プレスリリース
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/02/12.html