凸版印刷、鮮度保持と環境負荷低減を両立する食品包装システムを販売開始

環境配慮や省資源化推進の機運が高まる

2020年2月12日、凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)は、食品を完全に密封・真空パックできる「スキンパック」の台紙を紙素材に置き換え、「脱プラスチック」に対処した、新しいパッケージシステム「グリーンフラット」(以下、同パッケージ)の販売を開始すると発表した。
廃棄プラスチックによる海洋汚染やフードロスなどの問題に対する関心が世界的に高まるに伴い、ペットボトルやビニール袋の使用を抑制する取り組みがなされつつある。
このようななか、凸版印刷は、環境負荷を低減し食品の鮮度を維持するパッケージ素材として、「GLバリア」を使用した製品を数多く開発しており、今回は、鮮度保持と環境負荷低減を両立した同パッケージを開発した。
なお、「GLバリア」とは、凸版印刷が開発した透明バリアフィルムの総称で、独自のコーティング層と高品質な蒸着層を組み合わせた多層構造になっており、安定したバリア性能を発揮するとのこと。

「グリーンフラット」の特長

同パッケージは、専用トレイを紙素材に置き換えることで、発泡スチロールトレイの機能を損なうことなく、プラスチックの使用量を削減できる。また、紙素材は、森林認証紙を使用することも可能で、専用紙トレイはフラットな形状であるため、そのまま「まな板」として使用できる。
また、同パッケージは、内容物との接触面に、凸版印刷が独自開発した透明バリアフィルム「GL FILM」をラミネートしており、内容物を圧着させるバリアフィルムと組み合わせることで、外気の酸素・水分から内容物を保護できる。
さらに、同パッケージは、食品などの内容物を完全に固定し、全面的にフィルムでシールすることで、食品から染み出る液汁の流出が抑えられるため、壁に立てたり、吊るしたりする「新しい店頭陳列」が可能となる。トレイ両面に高品質で印刷できるため、ビジュアルに訴求することや、QRコードを印刷して店頭・Web連動型プロモーションを展開することも可能だ。
(画像は凸版印刷株式会社 ニュースルームより)

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凸版印刷株式会社 ニュースルーム
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