京セラ、駅ホームなどでの視覚障がい者の安全歩行をサポートするシステムを開発

視覚障がい者の駅ホームからの転落や列車と接触する事故が多く発生

2020年2月13日、京セラ株式会社は、視覚障がい者の駅ホームなどでの安全な歩行をサポートする「視覚障がい者歩行支援システム(VAシステム:Visually-Impaired Assistance System)」(以下、同システム)の体験コーナーを、同社・みなとみらいリサーチセンター1階の共創スペース「クリエイティブファブ」において、2020年2月18日~3月19日の期間、開設すると発表した。
視覚障がい者が駅ホームから転落したり列車と接触する事故が多く発生している。このような問題に対処するための有効な対策としてホームドアが設置されつつあるが、設置費用や、既存のホームに追加設置する際の構造面での制約から、設置件数は低迷しており、普及までには相当な時間を要すると言われている。
このようななか、同社は、同システムを開発した。

「視覚障がい者歩行支援システム」の概要

同システムでは、同社の保有するRFID技術と振動・音声による情報伝達技術を組み合わせた「スマート白杖(はくじょう)」(以下、同白杖)と、駅ホームや列車の連結部に設置したパッシブRFタグを活用している。同白杖が同タグの受信範囲に入ると、歩行者に手元の触覚伝達技術を通じて、危険を知らせる。
今回の体験コーナーでは、実際の駅ホームを模したセットにおいて、同白杖による危険認知を体験してもらい、参加者からの意見や感想を開発に活かすことで、よりユーザー視点で使いやすさの向上を図るとしている。
(画像はニュースリリースより)

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外部リンク
京セラ株式会社 ニュースリリース
https://www.kyocera.co.jp/news/2020/0201_kdoe.html