三菱電機とドコモ、監視カメラサービスの実用化に向けた技術検証の連携協定を締結

深刻な「人手不足」に直面している警備業界

2020年1月20日、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、三菱電機の俯瞰(ふかん)映像合成技術「Fairyview(フェアリービュー)」(以下、同合成技術)と、ドコモの第5世代移動通信方式(以下、5G)を活用した、新たな監視カメラサービス(以下、同サービス)の実用化に向けた技術検証を行うため、連携協定を締結したと発表した。
少子高齢化による労働者人口が減少する一方で、2020年に開催される国際的スポーツ大会などの警備需要が増加するに伴い、警備業界では、深刻な「人手不足」に直面している。
このようななか、ITやAIを活用した少人数で効率的な監視ができる監視カメラサービスのニーズが高まっている。

高精細な映像データを圧縮せずにリアルタイムで送信

三菱電機のFairyviewは、監視カメラで撮影したフルハイビジョンの高精細な映像データを画像処理サーバーに送り、サーバーで合成するため、スムーズな俯瞰映像を生成するには、より高速な通信ネットワークが不可欠だ。
一方、複数台のカメラから高精細な映像データを圧縮せずにリアルタイムで送信することは、現状のLTEでは困難であるが、ドコモの5Gでは可能だ。
また、ビルの高層階や商業施設の天井など、俯瞰映像合成のためのカメラを設置し配線することが困難な場所では、カメラを5Gで無線化することで、設置の自由度が高まるとともに、固定通信回線が不要になるなどが期待できる。

技術検証実験の概要

同検証実験では、複数の監視カメラ映像を1枚の画像にすることで、広域エリア全体を俯瞰的に確認できる監視カメラサービスを検証する。
なお、2020年度中に、ドコモの5Gサービスエリア内において、ドコモ5Gオープンラボ Yotsuyaでフィールド検証を実施する予定だ。
(画像は株式会社NTTドコモ 報道発表資料より)

▼外部リンク

株式会社NTTドコモ 報道発表資料
https://www.nttdocomo.co.jp/