パナソニックが青色レーザーの高出力化に成功

DDLの波長を合成する技術

2020年1月29日、パナソニック株式会社は、青色DDL(ダイレクトダイオードレーザー)の波長合成技術(WBC)を用いた、世界最高出力のビームを発生させることに成功した。
この技術を用いれば、複数の青色ダイオードのレーザー光源を収束し、波長を合わせることができ高出力が可能になる。
なお、今回の実証実験では100本以上のエミッターからの光を、WBC技術により収束させている。

レーザー加工を目的とする

近年、自動車産業では、銅や金、樹脂などを用いており、レーザーによる加工が要求されている。
特に、銅の加工には光吸収効率の高い、青色レーザーが適しているといわれるため、高出力化技術が要求される状況になっている。
デザインの自由度が高まっている現在の自動車は、様々な材質の高精度な加工が求められており、より効率化が必要になっている。

ダイオードによって波長が異なる

同じ色でもダイオードによって波長が微妙に異なることが多い。
ということは、複数のダイオードの光を集めるだけでは、波長の違いにより干渉が生じることになり、出力が低下することもあり得る。
今回は、波長の違うレーザーを共振させるため、収束が可能になり高出力化が実現できた。
(画像はプレスリリースより)

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