兵庫県市川町へコミュニケーション・ロボットを活用した高齢者見守りサービスを提供

一人暮らしの高齢者や高齢者世帯に役立つサービス

2020年1月7日、日本電気株式会社(以下、NEC)は、兵庫県の市川町において、高齢者の見守りと楽しい生活をサポートするサービス「みまもりパペロ」(以下、同サービス)を提供すると発表した。
同市では、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯が増え、「話し相手がいない、日中一人で心配な時がある」などの相談が寄せられるなか、「ふれあいの会」や「いきいき100歳体操」などの介護予防事業を公民館などで実施している。
一方で、このような会に参加できない高齢者もいるため、同市では、同サービスをトライアル実施することとなった。

「みまもりパペロ」の概要

同サービスは、高齢者宅に設置する通信機器付きコミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロアイ)」(以下、同ロボット)と、ロボットに接続したディスプレイ、音声認識AIと連携しSNS機能を持つクラウドサービス、家族が使うスマートフォン(またはパソコン)で構成されている。
なお、同ロボットは、NECプラットフォームズ株式会社が2016年7月に出荷開始したロボット型オープンプラットフォームだ。撮影用カメラや顔認識用カメラ、温度・湿度・光度等のセンサーを持っており、音声認識機能やテキスト読み上げ機能を持つとともに、クラウド型AIとの連携が可能である。
同サービスには、ロボットが声掛けをして高齢者の同意を得て写真を撮影し、家族のスマホなどに写真を送る「見守り」機能、家族が撮影した写真やビデオ、テキストのメッセージを高齢者に送信する「コミュニケーション」機能、ロボットと自由に会話できる「おしゃべり」機能などがある。
さらに、赤いボタンを押すだけで「連絡ちょうだい」というメッセージを家族全員に送れる「緊急連絡」機能や、自治体が提供している防災メールをロボットに一斉送信できる機能など、12種類の豊富なメニューがある。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

日本電気株式会社 プレスリリース
https://jpn.nec.com/press/202001/20200107_03.html