エクストラネット・システムズ 設備の診断サービス領域拡大へ

循環型・低炭素型生産システムの構築支援へ

回転機械の劣化診断サービスのエクストラネット・システムズは、協業形式で新たに各種プラントや加工組立の製造業向けに循環型生産システムの構築支援に乗り出す。
プラント現場や公共事業体向けなどに約10年間で累積1350台の診断実績を積むとともに、生産ラインの不良検知機能の受託開発も推進。
製造業向けは国連決議の持続可能な開発目標SDGs対応と生産効率の向上との両立が可能となる運用最適化支援サービスの開発を目指す。

製造業向けは、自治体向けに汚泥回収処理などを手掛ける企業と協業で、CO2排出量やエネルギー損失量、及び、リユース、リサイクルなどの環境負荷の低減を図る。
同支援サービスは独自の解析手法「相関抽出法」と「因果分析」とをコア技術に、設備の物理的・機能的寿命に加えて経済的・環境的寿命を考慮した強化学習法の適用開発によるもの。
プラントや生産ライン、回転機械などの生産設備で従来困難だった設備本体やモーターなどの周辺機器の運転中の状態変化を追跡して対策案を提示できるという。
採用先は低速回転機械、大型減速機、エンジン・モーター駆動のポンプ・ファンなどを扱うエンジニアリング企業や現場管理会社及び食品機械メーカーなど累計十二社。

「統計学を応用したプラント設備および生産ラインの管理強化」が新規性・優秀性・実用性に関して産業発展への寄与が評価され、第45回発明大賞(日本発明振興協会と日刊工業新聞の共催)の日本発明振興協会会長賞を受賞した。


※2020年3月6日号 日刊工業新聞紙面写真

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