新技術レポート「FRP円柱成形体の形状計測と非破壊検査による内部欠陥評価」技術資料 ENG-REPORT-014を公開しました。

新工法にてFRP円柱成形

今回の技術レポートでは外面を型面(平滑面)とし、内部も中空でなくマトリックス樹脂とガラス繊維が行き届いている円柱を製作して形状検査・非破壊検査を行ってみました。

FRPをご存知の方なら通常はFW法や割れ型をと考えますが、その方法では円柱(パイプ)内部全域にFRPを充填することは不可能であるので塩ビ管を利用してテーパーもなく垂直な円柱を製作できました。

当社では以前の例としてφ3000mmで厚み40mmのフランジ製作を依頼された際など追加工では困難な製品に対して上述した方法をアレンジして行う事もあり、常に常識にとらわれない新しい工法などを模索し続けています。

非常識なことでもご相談いただけると道が開ける可能性はあるので、お気軽にお問い合わせ下さい。

概要

FRP円柱成形体は寸法φ154mm、高さ100mmを狙い値として成形した。成形には塩ビパイプ(VU-150)を型として用い、成形はすべてハンドレイアップで行った。形状について、直角度、円筒度はそれぞれ0.154mm、0.714mmであり、高さ、直径は狙い値に対してそれぞれ+1.16mm、直径は+0.2mmであった。外観上、外周に用いたGFクロスの織目が白く見えており、樹脂の未含浸領域があることが示唆された。さらにX線CTによる非破壊検査と空洞解析の結果、空洞率は体積分率で0.11%であり、当該空洞が上面、底面では広がり、中央部ではくびれるという分布を示すこと明らかとなった。

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