日本の伝統工芸の未来を守りたい。売上の一部を産地振興や職人の育成のために寄付する-「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトにかける想い

日本各地の工芸品を扱う日本工芸株式会社は、2022年から「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトを始めました。当社の運営するオンラインショップの売り上げの一部を、工芸産地の振興や職人の育成を支援するプロジェクトで、第一回は福島県会津地方で作られる会津塗の職人養成機関に寄付を行いました。また、地元企業の協力を得て、工芸に関心をもつ人びとにより深く工芸品を知ってもらい、産地の文化に親しむ体験型のイベントを開催しました。

「ものづくりを続けられなくなる」後継者不足に悩む、産地の危機感

日本工芸株式会社は、2016年末に東京で産声を上げました。

代表取締役の松澤斉之(なりゆき)の前職はアマゾンジャパンの家庭用品、雑貨、工芸品などを扱うシニアバイヤーで、全国各地の工房を訪ねては、伝統工芸品を生み出すメーカーや職人から話を聞いてきました。制作現場で精緻で美しい工芸品に触れるにつれて、<日本の素晴らしい文化である工芸を、世界に広めたい>と思うようになります。

一方で、高度な制作技術は継承が難しく、産地では、伝統工芸に携わる職人の高齢化や後継者不足が深刻になっています。「ものづくりを続けられなくなる日がくるかもしれない」という切実な危機感を、複数の職人から聞きました。

こうした状況を間近で見るうちに松澤は、伝統工芸を未来へつなぐために、なにができるのかを深く考えるようになりました。そこで日本工芸株式会社を創業し、2017年7月には工芸品のセレクトショップ「日本工芸堂」を始めました。

オンラインショップ「日本工芸堂の想い

「産地と職人を応援したい」。―日本の伝統工芸を愛するお客様の声

オンラインショップの「日本工芸堂」は、越前漆器、山中漆器などの漆器や、有田焼などの陶磁器、江戸切子、薩摩切子などのガラス工芸、錫器、竹細工など、2000以上の品を取り扱い、継続的に取り揃えを増やしています。つくり手と使い手の「想いをつなぐ」ことを目指して、毎日の生活を豊かにする、各地の工芸の技術の粋を集めた品ぞろえと自負しています。

日本工芸堂には、工芸品をお買い求めになるお客様から、さまざまな声が届きます。
「とても素敵な伝統工芸品でした。産地を応援できることはありませんか
「工芸品がどのように作られているのか、手作りの過程を見てみたい」
「多くのひとに伝統工芸の魅力を知ってもらえるように、自分も発信したい

どの方も工芸品が本当に好きで、その伝統を絶やさないよう、産地や職人の皆さんを応援したいという気持ちがひしひしと伝わってくるものばかりです。
工芸品を扱う当社も、日本の優れた技術を広め、残したいという願いはお客様と同じです。

伝統工芸を愛する皆さんと一緒に、産地を活性化させたり、職人を支えることはできないだろうか。「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトは、そんな想いから生まれました。

工芸品を買って産地と職人を支える「1% for 日本の工芸育成」プロジェクト

「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトは、オンラインショップ「日本工芸堂」の一年間売り上げの1%を工芸の産地に寄付し、伝統工芸職人の育成や産地活性化に寄与させていただく試みです。

初めは小さな一歩かもしれませんが、多くの方に賛同していただけるならば、工芸の産地が抱える課題を、ひとつでも解決する力になれるかもしれません。雨のひとしずくが、やがて大海原へと広がるように、将来の可能性を秘めた1%として大切に育ててまいります。

詳細リンク:オンラインショップ売上の1%を工芸産地へ寄付。日本伝統の想いをつなぐ「1% for 日本の工芸育成」プロジェクト開始 https://japanesecrafts.com/pages/1percentfor

「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトからの寄付金を贈呈

日本工芸堂が「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトで最初に取り組むのは、会津塗の職人の育成支援です。会津塗は、福島県の会津若松地方を中心に作られている漆器です。16世紀にさかのぼる古い歴史をもち、1975年には国の伝統工芸品にも指定されている、日本を代表する漆器のひとつです。
蒔絵や沈金などの高い技術が評価されている会津塗ですが、それだけに技術の習得は容易ではなく、他の産地と同様に職人の高齢化が進み、後継者不足から廃業を考える工房も少なくありません。
このままでは、やがて会津塗の継承が難しくなる。そうした危機感から、2003年、会津漆器協同組合は「会津漆器技術後継者訓練校」を設立しました。組合と自治体、そして産地メーカーが協力して訓練の場を設け、若い職人を社会に送りだそうという新しい試みです。

訓練校には蒔絵コースと塗コースがあり、2年間のカリキュラムが組まれています。伝統工芸士による実地の指導など、授業内容は充実していますが、訓練生の生活の支援や、学ぶ環境の整備、卒業後の就労場所の確保など、まだ課題も残っています。

当社は「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトの支援先にこの会津漆器技術後継者訓練校を選び、職人を育成する場を支えることによって、会津塗の産地と職人を応援することにしました。

「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトは2022年10月に始まりました。今回は、2023年3月末まで6ヶ月の売り上げの1%を贈呈することにし、2023年6月19日、会津若松市の会津漆器協同組合での贈呈式に臨みました。

以下、会津漆器技術後継者訓練校(会津漆器協同組合運営)へ寄附金の贈呈式を実施した際の写真

詳細リンク:会津漆器技術後継者訓練校(会津漆器協同組合運営)へ寄附金の贈呈式を実施 https://japanesecrafts.com/blogs/news/donation_230609aizu

産地と職人、工芸ファンをつなげるもうひとつの活動

会津漆器技術後継者訓練校への寄付と並行して、日本工芸堂は2023年6月9日、10日に、「会津若松市での工芸体験イベント」と銘打って、会津塗の製作工程の見学と絵付け体験や、職人を囲んでの意見交換などを内容とする産地スタディツアーを開催しました。

工芸に関心を寄せる、オンラインショップ「日本工芸堂」のお客様9名が参加し、地元企業の株式会社福西惣兵衛商店の協力を得て、会津塗はもちろん、会津料理や会津の酒など会津地方の文化を深く知る2日間になりました。
参加したお客様からは
「実際に触る、体験するという機会がとても大切だと実感できた時間でした」
「工芸品が伝統だから価値がある、のではなく、人がつくり出した知恵とか発想に価値があると実感しました」
などの感想が寄せられ、参加者と工芸産地が共に考える場づくりという当初の目的を果たすことができました。

会津若松市での文化・工芸体験イベント実施の様子はこちら

日本の伝統工芸の継承と発展を支援

日本工芸株式会社は、”工芸体験の新しい接点をつくり続ける”をビジョンとし、工芸専門のオンラインショップ「日本工芸堂」の運営で、これからも日本の文化である伝統工芸を世界に広めていきます。

同時に、「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトのさまざまな企画を通して、工芸品に関心を寄せるお客様を巻き込むことで工芸ファンのすそ野をいっそう広げ、工芸品を生み出す産地と職人を支えることにより、伝統工芸の継承と発展の支援を続けます。

(画像はプレスリリースより)

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