福島第一原発での腐食と八潮での陥没事故に共通すると推測される問題の原因
福島第一原発と八潮市の事故に共通する問題の原因は、“長期間にわたって徐々に進行する構造部材の腐食”です。
設計段階である程度の腐食発生は想定されていたはずですが、何年、場合によっては何十年という長期間にわたって少しずつ進行する腐食現象のすべてを予測することは難しいことも珍しくありません。
そして点検も容易ではありません。
当社が対応するFRP劣化診断で見えてきた設計と製造の問題
当社に対する耐薬品FRP製タンク、配管などの劣化診断が10年前頃より急増しています。
様々な事例がありますが、劣化診断で明らかとなったことで共通しているのは、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)の物性値や特性を見誤った設計、さらには当該材料を適切に扱うための積層構成や積層時の圧力等の不適切な製造条件の設定です。