FRPタンクなどの長期運用判断を支援する「FRP劣化・損傷予測」サービスを開始

「FRPタンクはあと何年使えるのか」―経験則だけに頼らない定量的な予測へ
株式会社FRPカジ R&Dセンターは、FRP(繊維強化プラスチック)の長期使用における劣化や損傷を予測する「FRP劣化・損傷予測」サービスの提供を開始しました。
FRPタンクをはじめとするFRP製品・設備では、長期運用に伴い「あと何年使用できるのか」「現在の状態から今後どのように劣化していくのか」「点検や補修をいつ検討すべきか」といった判断が求められます。
一方、FRPの劣化や損傷は、経過年数だけで決まるものではなく、材料構成、使用環境、荷重条件、構造、使用履歴など複数の要因が影響します。そのため、経験則や感覚だけで寿命や損傷の可能性を判断することには限界があります。
FRPカジでは、半世紀以上にわたりFRPの設計、製造、加工に携わってきました。R&Dセンターでは、この経験に加えて、数年以上にわたる長期劣化試験や動的疲労試験による実測データを蓄積し、回帰分析をはじめとする数学的手法を用いた分析を進めてきました。
これらの実測データと分析結果をもとに、対象となるFRP製品・構造物の状態に応じて劣化や損傷を予測するモデルを構築しました。
劣化・損傷の予測結果を、点検・追加検査・補修・継続使用の判断材料に
本サービスでは、長期的に蓄積した劣化挙動データを用いて構築したアルゴリズムにより、対象となるFRP製品・構造物の状態や使用条件を踏まえた劣化予測を行います。
また、動的疲労試験による実測データについて、非破壊確率を考慮した回帰分析を行うことで、繰り返し荷重による損傷の発生可能性を計算し、寿命を予測します。
FRP製タンクについては、地震によってFRPに負荷される荷重を簡易的に予測するモデルと、材料の疲労・損傷予測を組み合わせることで、地震荷重を考慮した損傷予測にも取り組んでいます。
予測結果は、点検計画、追加検査の要否、補修・改修の検討、継続使用に関する技術判断など、FRP製設備を長期運用するための判断材料として活用できます。
実際の評価では、対象となるFRP製品・設備の情報を確認したうえで評価条件を設定します。また、予測精度を高める必要がある場合には、板厚測定などの形状検査をはじめ、状況に応じた追加検査をご提案します。
本サービスは、FRPカジ R&Dセンターの技術評価受託事業の一つとして提供しています。
▼J-GoodTech 企業ページ
▼掲載元リンク
https://rd.frpkaji.co.jp/2026/10/06/frp-degradation-damage-prediction-service/
