三菱電機、ロボットのビル内縦横移動を支援するサービスの検証を開始

ロボットが人に代わってビル内を自動で移動し各種サービスを提供

2019年12月2日、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)は、ロボットのビル内縦横移動を支援するサービス(以下、同サービス)に関し、実際の環境における検証を開始すると発表した。
IoTを活用した「スマートビル」の実現が期待されるなか、ロボットが人に代わってビル内を自動で移動し、警備・清掃・搬送などのサービスを提供することで、ビル管理の省力化が図られる。
しかしながら、ロボットがフロア間を縦移動することやセキュリティーレベルが異なる場所を通行することに伴い、人との安全な共存が課題となっている。
このような問題に対処するため、三菱電機は、同サービスを開発するとともに、三菱地所株式会社の協力のもと、同社が運営管理する「東京ビルディング」と「大手町ビル」において、エレベーターとの連携機能の動作確認を行ってきた。

ロボットのビル内縦横移動を支援するサービスの検証について

同サービスでは、エレベーターがロボットに乗降階の情報を伝えて配車し、なおかつ乗車の指示を出してロボットの縦移動を支援する。また、入退室管理システムと連携してセキュリティーゲートを開閉することで、ロボットの横移動を支援する。
さらに、アニメーションライティング誘導システム(以下、同誘導システム)と連携して、ロボットのエレベーター乗降時に、光によるロボットの移動方向サインをプロジェクターから床面に投影して、人に注意を喚起する一方で、セキュリティーゲート通行時には人を優先するよう、ロボットに指示を出す。
なお、同誘導システムは、床面に光のアニメーションを使った動くサインを表示することで、視覚的にわかりやすい案内を行う方法だ。
同検証は、ロボットを活用した実証により社会的課題の解決模索と先端テクノロジーのPRを行うことを目的とした東京都の事業「Tokyo Robot Collection」の一環として実施するもので、警備業務の一部を「大手町ビル」において実際に行い、有効性を検証する。
(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

三菱電機株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2019/1202-b.html