積水ハウスが、在宅急病に対応したネットワークシステムを構築

倒れた時の通報を自動化

2020年1月8日、積水ハウス株式会社は、「在宅時急性疾患早期対応ネットワークHED-Net(In-Home Early Detection Network)」の構築を発表した。
米国ネバダ州ラスベガスで開催されている、コンシューマーエレクトロニクス見本市「CES2020」にて発表されるが、世界初の試みである。
なお、住む人の健康状態に異常が生じた際に、自動で通報が行われることになる。

異常感知から救急搬送まで

このシステムは、住む人が在宅時に健康上の問題などから倒れるなど異常が生じた場合の通報を自動で行うものである。
住む人にあらかじめ取り付けられた、心拍呼吸センサーにより、心拍数や呼吸の異常を感知。
異常であるかどうかをセンターで判断し、緊急事態と判断されれば救急隊への通報が行われることとなる。
なお、救急救命や救急搬送も必要になることから、遠隔操作で住宅の解錠も行われ、処置がスムーズに行われる。
これにより知らないうちに亡くなっているという事態を防ぐことができると考えられている。

急性疾患による死亡を減らす

近年、高齢化が進んでいるが、高齢者のみで在宅生活する例が増えている。
健康上の問題が無いように見える場合でも、脳卒中をはじめとする、急性疾患で転倒転落死、風呂での溺死など、発見遅れによる死亡が報告されている。
孤独死も問題とされているが、早期発見が行われていれば助かった事例も多いため、自動で通報が行われるシステムが求められている。
なお、通報だけ行われても救急隊が家に入れなければ手当もできないため、玄関の解錠もセンターで行い緊急搬送をスムーズに行うことが可能となる。
今後増える、高齢者のみでの生活について安心が提供できるものとして期待される。
(画像はプレスリリースより)

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積水ハウス
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