NECネクサソリューションズと凸版印刷、画像認識表示サービスの提供を開始

小売店や観光地、博物館などの人手不足解消、接客品質向上を支援

2019年10月31日、NECネクサソリューションズ株式会社(以下、NECネクサソリューションズ)と凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)は、スマートフォンやタブレットなどで撮影した画像を認識し、事前に登録してある画像データの中から一致する画像を分析判定するサービス「ToruSil(トルシル)」(以下、同サービス)を共同で開発し、提供を開始すると発表した。

少子高齢化による人手不足が進み、働き方改革が求められるに伴い、観光地、博物館や小売店などにおいても、業務を効率化し、顧客満足度の高いサービスを少人数で提供していくことが喫緊の課題となっている。

このようななか、両社は、従来、説明員や店員が行っていた展示情報、商品情報の説明やレジ対応などを、利用者がスマートフォンで撮影するだけで簡単に提供できる同サービスを開発した。

「ToruSil」の特長

同サービスでは、スマートフォンやタブレットなど普段使用している端末で印刷物やパッケージを読み取るだけで、画像の分析判定を行うため、QRコードや専用のリーダーが不要だ。さらに、独自アルゴリズムにより、画像の特徴量を算出してデータベース化するため、処理時間が短く、素早いレスポンスだ。

また、同サービスは、クラウドで動作するアプリケーションのため、普段利用しているWebブラウザから利用できるうえに、提供されるアプリケーションAPIを用いて、使用しているシステムやスマートフォンアプリに組み込んで利用することも可能である。

なお、事前に多言語で情報を登録することで、訪日外国人観光客へも対応できる。

さらに、凸版印刷が2016年より提供している「IoAネック」を組み合わせることで、実際に店舗まで足を運ぶことなく、遠隔地から、商品の鮮度や色味などを見比べ、実際にウィンドウショッピングをしている感覚でショッピングを体験できるとのこと。
(画像はNECネクサソリューションズ公式ホームページより)

▼外部リンク

NECネクサソリューションズ プレスリリース
https://www.nec-nexs.com/news/press/2019/1031.html