ESD耐性25KVを実現
2019年9月17日、TDK株式会社は、車載用のEサーネット向け、高ESD耐量チップバリスタを開発したと発表した。
なお、量産も開始しており、製品のラインナップが拡充することとなる。
サイズは1005(長さ1.0mm×幅0.5mm×厚さ0.5mm)で、ESD耐性は±25KV、使用温度範囲は-55~150℃となり、厳しい環境条件である車載用に適している。
車の電装品は多様化している
現在の車は、ハイブリッド車や電気自動車に加え、自動ブレーキ、車線逸脱防止機能などの先進技術が多く搭載されている。
この機能は単独では無く、制御コンピュータとの通信で実現できるものであり、速やかに機能するように通信も高速化する必要がある。
この高速化に対して障害となるのが静電気であるが、コンピュータの通信ラインに引火されると、誤動作や故障を引き起こす。
この静電気からコンピュータを守ってくれるのがバリスタの役目であるが、ESD耐性が高いほど、静電気に強いということになる。
ESD対策には保護素子が有効
ESDとは、Electro-Static Dischargeの略であるが、日本語では静電気のことである。
車に乗る時のドアや自宅のドアノブなどの触れる際に、痛い思いをするやっかいなものであるが、コンピュータにとっても故障を引き起こす原因にもなる。
通信をするラインに高い電圧の静電気が入った場合、最悪は接続されているマイコンやICの内部が破壊され、故障することになる。
これが自動車を運転している時に起こったら、と考えただけでも恐ろしい。
これを未然に防ぐのがESD保護素子であり、今回のチップバリスタもいくつかある保護素子のひとつである。
(画像はプレスリリースより)
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TDK HP
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