古河電工が光デジタルコヒーレント通信対応デバイスを開発

データ通信容量の増加に対応

2019年9月20日、古河電気工業株式会社は、毎秒100ギガビット超の、超高速光デジタルコヒーレント伝送装置のデバイスである、「nano ITLA」の開発を発表した。
スマートフォンやクラウドシステムによる、データ通信容量増加に対応するため、コヒーレントと呼ばれる超高速の光通信システムの導入が検討されている。
本製品は、2020年のサンプル供給を目指しており、システム導入を後押しするデバイスとして期待されている。

コヒーレント方式は、雑音に強い

通常光デジタル通信は、ONとOFF、つまり1か0かのデジタルにし光ケーブルの中を信号として伝送させるものである。
一方この光デジタルコヒーレント方式は、光の位相を用い変調による通信を行っている。
前者は遠距離になると信号劣化や雑音の影響を受けやすくなるが、後者は影響を受けにくいのが特徴である。
なお、少ない帯域幅で多くの情報が送れるため、通信システムの高速大容量化が実現できる。

高速通信網は世界で開発が進む

携帯電話では5G(第5世代通信)が解禁されようとしているが、急激な通信容量増加による、システムダウンなどの障害が懸念されている。
その一方で、早急に対策を取るべく、世界で開発が進む光デジタルコヒーレント伝送方式が注目されている。
伝送速度が600Gbps(1秒間に600ギガ)と、超高速であるため圧倒的な情報量の通信が実現できると期待されている。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

古河電工HP
https://www.furukawa.co.jp/