料理名とグー・チョキ・パーから栄養素を算出
株式会社オルトメディコは、これまでに実施した臨床試験の経験から、現場で容易に使用できる食事調査票「栄養価日記 (Calorie and Nutrition Diary; CAND / キャンディ)」を開発し、信頼性・妥当性をNew Food Industry 61巻10号で報告した。
食事調査票の多くは材料やその分量を把握していなければ記入ができない。しかし、平成29年国民健康・栄養調査報告によると、男性は女性に比べて自炊をしない者が多いことが明らかになっている。このような者が臨床試験の参加者に含まれていた場合、試験期間中の食事状況を正確に記録できない可能性がある。そこで、料理に馴染みのない者でも感覚的に回答できることを特徴としたCANDを開発した。
CANDの特徴は、その日に食べた食事を料理一覧リストから選択し、分量をグー・チョキ・パーで把握できる点である。また、回答はマークシートに記入する形となっている。
料理を構成する食品、1日当たりの食事の摂取量の調査に有用
関東圏を中心とする国内在住の男女151例を対象に、任意の1日の食事内容 (朝・昼・夕の食事を摂った日) をCANDおよび写真法で記録させ、48成分についてCANDと写真法の栄養計算結果を比較し、信頼性・妥当性を検証した。48成分中45成分において、CANDと写真法の栄養計算結果に正の相関が確認された (信頼性を確認)。また、エネルギー、炭水化物、たんぱく質、脂質、食物繊維量、灰分など重要な栄養成分に加え、一部の微量成分においても算出結果が信頼できるものであることが明らかとなった (妥当性を確認)。
検証の結果、CANDの信頼性・妥当性が認められたことから、料理を構成する食品および1日当たりの食事の摂取量を調査する上で、利用可能な方法であることが確認された。
CANDの利用についての問合せは下記まで。
株式会社オルトメディコ 企画部
TEL: 03-3818-0610 / Mail: info@CAND.life