新技術レポート「手加工によるFRPのR加工後の外観と精度評価」技術資料 ENG-REPORT-013を公開しました。

手加工により角部R加工

FRP(Fiber Reinforced Plastics : 繊維強化プラスチック)は強化繊維とマトリックス樹脂を組み合わせた複合材料であり、その優れた機械特性、物理特性から様々な領域に用いられている。FRPの最大の特徴の一つともいえる賦形性の良さから、その成形物は形状が複雑で大型のものが多くNC加工等の機械加工が困難であることから手加工が多く行われている。応力集中回避等の観点から角部の加工が求められる一方、FRPは材料を積み重ねる積層構造を有することにより、角部では特に剥離などの損傷が起こりやすい上、手加工による加工精度についての知見が無いのが現状である。

概要

成形体は寸法100×150×5[mm]の2枚のFRP平板を、垂直に接合することによって製作した。この成形体の垂直接合部分を、ハンドグラインダーとサンドペーパーによる手作業でR1、R5、R10を狙い値としてR加工を実施した。尚、各Rについてそれぞれ1つの成形体を用いた。

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株式会社FRPカジ

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https://rd.frpkaji.co.jp