四恩システム、金属加工工場へ1000kg可搬の大型AGVを納入

岡山の金属加工工場で、AGVを初導入

AGV(無人搬送車)の開発から導入までを一貫して手掛ける四恩システム株式会社(福岡県久留米市、以下「四恩システム」)は、株式会社ビサン(岡山県岡山市、以下「ビサン」)の工場へAGVを納入・稼働開始させた。

ビサンは、工場板金や防音パネルなどの製造・加工を手掛け、岡山県に工場を構える会社である。AGVの導入は今回が初の取り組みとなる。導入前は、人がいないと搬送作業ができないこと、また工場で取り扱う製品には鉄製品など大型のものが多く、人が作業するには手間と労力がかかるなどの課題があった。

1000kgの荷物の搬送を自動化

搬送物の重量は最大で1000kgになり、それらの重量やサイズに適応したAGVを製作するため、カスタマイズで一から開発を行った。AGVは5つある棟の間を荷物を積載して走行し、各工程間の搬送を自動化する。誘導方式には磁気スポットを採用した。

導入後、ビサンの尾﨑社長は、「タブレットを操作するだけでAGVが搬送してくれるので、人の負担が少なくなった。AGVの働きに加え、従業員の中でAGVの通路を整理整頓しようという意識付けができて、そういったところからも生産性アップに繋がっていると感じている」と話した。

四恩システムでは、今回のようなユーザの要望に応じたカスタム品としてのAGV製作にも対応している。標準品としては、低床タイプ・積載タイプ・牽引タイプ、それぞれにモデルを取り揃えており、ユーザの環境や条件に合ったAGVが提案可能だ。

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四恩システム株式会社

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https://4on.jp/2024/01/11/case_bisan/