観光客のスムーズな移動と回遊率向上をする実証実験開始

移動に関わる情報をアプリ1つで行える

2019年10月9日、KDDI株式会社他5社は、東京都が公募した「MaaS社会実装モデル構築に向けた実証実験プロジェクト」に採択され、2020年1月から東京臨海副都心エリアにて、MaaSの実証実験を行うことを発表した。
MaaSとは、Mobility as a Service(サービスとしての移動)の略語。複数の交通サービスを組み合わせ、1つのアプリで検索・予約・決済を完結させることで交通手段の最適化を図るという考え方。
MaaSの取り入れにより、移動の利便性向上だけでなく、移動に関するビッグデータによる新たなサービスの創出等が期待されている。

各社の知見・技術を組み合わせて実施

今回の実証実験では、東京臨海副都心エリアにおける、交通渋滞の解消・交通不便地域への移動効率向上により、観光客の観光スポットへのスムーズな輸送・回遊率の向上を目指した機能を搭載した多言語対応の専用MaaSアプリを提供する。
アプリには複数の機能が搭載される。一つ目は、公共交通機関とデマンド形シャトル・シェアサイクルを組み合わせた経路を示すことができるマルチモーダル経路探索エンジンだ。
デマンド型シャトルはJapanTaxi株式会社が無料で提供する。シェアサイクルの運営は株式会社ドコモ・バイクシェアが行う。
二つ目は鉄道やシェアサイクルの利用時キャッシュレス決済だ。これはKDDI株式会社が提供する。
三つ目は観光スポットや、クーポンの提供による新たな魅力となる情報の発信だ。このコンテンツ提供は一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会が担う。
また、今回の試みからMaaSの商用化に向けたアプリの利用データの分析も行われる。アプリ開発及びデータ解析は株式会社ナビタイムジャパンが実施する。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

KDDI株式会社 プレスリリース
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