大規模太陽光発電設備・電動車リユース電池を活用した蓄電システムを導入

再生可能エネルギーの導入を拡大

2019年12月11日、三菱自動車工業株式会社(以下、三菱自動車)は、三菱商事株式会社(以下、三菱商事)および三菱商事パワー株式会社(以下、三菱商事パワー)が提供するエネルギーソリューションサービス(以下、同サービス)を、三菱自動車の電動車主力工場である岡崎製作所(愛知県岡崎市、以下、同工場)に導入すると発表した。
超大型台風やゲリラ豪雨の発生など、地球規模での気候変動が懸念されるに伴い、その主な原因として注目されている温室効果ガスの排出を削減するために、再生可能エネルギーへの転換が迫られている。
このようななか、三菱自動車、三菱商事および三菱商事パワーは、量産型電気自動車「i-MiEV」の販売や、再生可能エネルギー等の環境負荷の低い電源とデジタル技術を組み合わせて新たな付加価値を提供するなど、再生可能エネルギーへの転換を図り、経済価値・環境価値・社会価値の向上を目指すとしている。

エネルギーソリューションサービスの概要

同サービスの一環として、三菱商事と三菱商事パワーは、2020年5月に太陽光発電設備(以下、同設備)を稼働するとしている。同設備は、初期設置容量は約3MW(年間発電量:3GWh)であるが、順次、追加増強して再生可能エネルギーの発電量を増やしていく予定で、発電した電力は、同工場で使用する。
同サービスを利用することで、電力料金のみ負担するだけで、初期投資や設備保有をすることなく、太陽光発電設備によるCO2フリーな電力を利用できる。
また、2020年度中に蓄電システム(以下、同設備)を導入する計画で、同工場で生産、販売した「アウトランダーPHEV」のリユース電池を活用した最大1MWh容量のシステムを構築し実証する。
さらに、同設備をVPP(バーチャルパワープラント)として活用して地域の電力供給系統の安定化へ寄与するとともに、万が一の災害等非常時の停電の際には、近隣地域の避難所となる体育館に同設備から電力を供給することで、地域の災害対応にも貢献していくとしている。
(画像は三菱商事パワー株式会社 TPOICSより)

▼外部リンク

三菱商事パワー株式会社 TPOICS
http://www.mc-power.co.jp/