ホテル/飲食店向け多言語セルフオーダーシステムの導入による効果を検証開始

外国人の宿泊施設利便性を向上

2020年1月24日、東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)は、Wovn Technologies株式会社(以下、Wovn)および株式会社ジェネックス(以下、ジェネックス)と連携し、ホテル/飲食店向け多言語セルフオーダーシステムの導入による効果の検証を開始したと発表した。
訪日外国人旅行者数が年々増加するとともに、リピーターや個人旅行なども増加し、訪問先も都市部に限らず、地方などに多様化している。
しかしながら、地方には多言語環境が整備されていない宿泊施設も多く、ルームサービス、お土産の購入などで、伝票に注文などを記入する際の課題となっていた。
このようななか、ホテル/飲食店向けセルフオーダーシステム「轟(とどろく)」(以下、同オーダーシステム)を運営するジェネックスは、ウェブサイト・アプリ多言語化サービス「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー)」(以下、同多言語化サービス)を提供するWovnと連携し、効果を検証することとなった。
同オーダーシステムでは、これまでホテルスタッフが紙などの伝票で受注していた注文を、宿泊客のスマートフォンから直接注文できる。
また、同多言語化サービスは、既存のウェブサイト・アプリに後付けできるため、多言語化に必要なシステム開発・サイト運用、翻訳にかかる不要なコストと人的リソースが削減される。

多言語セルフオーダーシステムの有用性についての効果を検証

今回の検証は、栃木県の鬼怒川温泉七重八重で2019年12月から、鬼怒川パークホテルズで2020年1月から開始された。
宿泊客がチェックインの際にフロントで渡されたオーダーシステムのQRコードをスマートフォンに読み込んだ後、表示されるオーダー画面が多言語化され、日本語・英語・中国語(繁体字)・中国語(簡体字)・韓国語・タイ語から選択できる。
ホテル滞在中は、スマートフォンからルームサービスやお土産などをオーダーできるため、紙の案内やスタッフの手助けが不要で、チェックアウトの際には、OQコードによるキャッシュレス決済となる。
NTT東日本は、今回の検証結果を踏まえて、導入先の拡大を検討していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

東日本電信電話株式会社 ニュースリリース
https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20200124_02.html