不飽和ポリエステル/過酸化物によるFRP硬化へのpHの影響

phによるFRPへの影響

FRP製造に長年携わっていると成形時に強化材のガラス繊維やマトリックス樹脂に「水」が含浸していたり、混練されていると、硬化不良の要因と考えて感覚的に除去をして終わらせていました。さらに、強酸薬品貯蔵のFRPタンク補修の際にせっかくライニングしたものが翌日に剥がれてしまって落胆したことが何度もあります。

今後のFRPタンク対応

酸性水溶液存在下では明らかな硬化不良が認められました。また、塩基性水溶液存在下では、表層は硬化したものの、内部に未硬化樹脂が残存している状態でありました。このことから、pHは不飽和ポリエステルの硬化挙動に影響を与えていることが明らかとなりました。
当社では特に薬品タンク・スクラバーは新規更新せずに、長寿命化に向けた劣化診断や補修/改修により地球環境に特化した方向に向かっています。
20年、30年、40年経過したFRPタンクは長寿命化可能ですので、
更新をお考えの方は是非1度ご相談ください。

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株式会社FRPカジ

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